「プリンセスミチコ」という品種のバラをご存知でしょうか?「プリンセスミチコ」は1966年、現在の上皇后様、当時の皇太子妃美智子様にイギリスのディクソン社から献呈されました。
濃い緑の葉と赤みを帯びた濃いオレンジ色のコントラストがとても美しいバラです。他にも「エンプレスミチコ」や「プリンセスアイコ」等、皇室に縁のある品種は色々あります。
さて、今回ご紹介する「石鎚」のお酒の商品名が「プリンセスミチコ」と名付けられた理由。それは、このお酒に「プリンセスミチコ」から分離・培養された花酵母が使用されているからです。
お酒の細かい製法は割愛しますが、どんなお酒であってもアルコール発酵に欠かせないのが酵母。その酵母を花から分離培養したのが花酵母です。
(ちなみに、花酵母はあくまでもそれぞれの花から分離培養された酵母だというだけで、お酒から花の香りがする訳ではありません。)
この「プリンセスミチコ」の花酵母を用いてお酒を造る「プリンセスミチコプロジェクト」が2019年に発足されました。プロジェクトに参加したのはいずれも「東京農業大学経営者大賞」の受賞歴がある、日本を代表する蔵元。
北から順に「南部美人」「出羽桜」「一ノ蔵」「秘幻」「蓬莱泉」「石鎚」「東洋美人」の7蔵。初年度はこのプロジェクトのクラウドファンディングの支援者への返礼品限定として仕込まれました。
そして、2020年、創業100周年を迎える「石鎚酒造」は記念商品として、「純米吟醸のプリンセスミチコ」をリリースすることに。
■製造元:石鎚酒造
■日本酒度:+0
■アルコール分:16度
■精米歩合:55%