朝日はコシヒカリやササニシキのルーツと言われるお米。東の亀の尾、西の朝日と呼ばれていた程の有名な品種でした。
しかし、稲穂からもみが落ちやすく、稲が倒れやすいという栽培困難なお米という側面もあり、生産者が激減。今では岡山県の一部の農家さんが幻のお米とも言うべき朝日を大切に生産されています。
幻のお米と呼ばれる所以は生産の減少だけではありません。現在、様々な品種のお米が流通しておりますが、朝日だけが唯一人工交配をしていない在来品種なんです。
そんな希少な朝日で醸されたのが「石鎚の純米吟醸朝日米55」です。香りは爽やか。「石鎚」らしい品の良さ。飲み進めて行くと旨味がジワジワ顔を覗かせます。
雄町のぽっちゃりとはまた違う、素朴な中にもまとまりを感じる味わい。「石鎚」の丁寧な仕込みが朝日の魅力を十二分に引き出しています。
■製造元:石鎚酒造
■日本酒度:+3
■アルコール分:16度
■精米歩合:55%